NC旋盤について解説!
NC旋盤とは
NC旋盤とは、数値制御(NC ,Numerical Control)装置を備えて、工具の位置や動作を座標数値で定義し、その情報をもとにサーボモータによって工具や被加工物を動かして加工ができる旋盤のことです。人手ではなく作成した加工プログラムによって自動的に加工されるので、精度が高く均一に仕上がるのが特徴です。
(均一高精度のものを作業者によらず比較的安全に量産できるメリットと導入コスト、プログラム等の専門知識、複数の刃物取付などの新たな段取り作業の時間と労力の発生などデメリットが存在する)
NC、CNCの簡単な歴史
コンピュータを使った電子的な数値制御がまだ発達していない時代の数値制御の作業指示の入力方法は、穴の有無で情報を記録している紙テープやパンチカードでした。これらの方法では、複雑な加工に対応しにくい、加工前に完成品形状の確認ができない、テープやカードの破損の可能性などの問題点がありました。その後、コンピュータの技術が進歩していき、問題点が解消され、コンピュータ数値制御(CNC)へと発展していきました。更に、CAD/CAMや工作機械の発達により、CNCの適用範囲はより広くなっています。
現在ではCNCでないNC工作機械はほとんど存在していませんが、CNCのことを単にNCと表現されることが多いです。
数値制御を開発したのはJohn T. Parsonsとされています。ヘリコプターのロータブレードの曲線を補間するために、パンチカードを用いて200点の外形を成形し切削したのが世界初の数値制御による機械加工とされています。その後、アメリカ空軍の援助やMITの技術などにより、サーボ機構をフライス盤に組み込んだ世界初のNC工作機械が1952年に公開されました。翌年にその資料が日本に紹介され、東京工業大学や東京大学生産技術研究所などでNC工作機械の研究が行われ、1957年に日本初のNC工作機械としてNC旋盤が東京工業大学で公開されました。日本初のNCフライス盤は1958年に牧野フライス製作所と富士通により試作・開発されました。(牧野フライス製作所は日本初のマシニングセンタも開発しています。)
NC工作機械の将来像
コンピュータの高性能化に伴い、NC工作機械も同様に発展していくと考えられます。
また、インターネットによりモノ同士が相互につながる技術(IoT)を産業に特化したインダストリアルIoT(IIoT, Industrial Internet of Things)によって、様々な産業機械、設備、システムなどをネットワークで相互接続し、作業の効率化や見える化などが実現されると考えられ、その中でNC工作機械もIIoTに対応していくと考えられます。
工作機械としては将来的に6軸対応になると予想されます。現在、多くのNC工作機械は3~5軸ですが、軸が増えることで、より複雑な加工ができたり、加工時間の短縮につながります。他にも、AIの導入などNC工作機械の進化の可能性は数多くあります。
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