機械要素部品とは | 精密部品調達コストダウン.com

機械要素部品の調達が可能とありますが、機械要素部品を詳しく教えてください。

当社では、ネジをはじめとした特注機械要素部品の調達が可能です。機械要素部品について、詳しくご説明します。

機械要素とは

機械要素とは、機械を構成する最小の機能単位のことであり、機素とも言います。どんなに複雑な機械でも、機械要素の組み合わせです。機械要素は、多くの場合、国際標準規格や各国の国家規格で定められています。

機械要素の分類・種類・機能

ここからは、機械要素の種類や機能についてご説明いたします。

A.締結部品

1.ネジ
円筒や円錐の面に沿って螺旋状の溝を切ったもの。溝を外面に切ったものを雄ねじ、それにはまるように内面に切ったものを雌ねじといいます。

2.リベット
頭部とネジのない胴部からなり、胴部を部材の穴に差し込み、専用工具でかしめることで反対側の端部を塑性変形させて接合させる部品のことです。

3.キー
軸からの動力を他の機械要素に伝えるための機械要素です。キーを差し込む穴をキー溝といいます。

4.止め輪(リテーニング、サークリップ、スナップリング)
穴または軸に加工した溝にはめ込み、隣接する部品を固定するファスナーの一種。溝からはみ出ている部分が部品の固定を可能にしています。

B.伝達要素

1. 軸
回転の中心の役割を果たす部品です。

2. 軸受(ベアリング)
回転や往復運動をする相手部品に接して、軸などを支持する部品です。

3. 軸継手(ジョイント、カップリング)
軸の延長や他方の軸への動力伝達を目的とする部品です。連続的に伝える永久継手と断続的に伝えるクラッチの2つに大別されます。

4. 歯車
伝動車の周囲に歯形を付け、確実な動力伝達を可能にした部品です。回転の減速や増速、回転軸の向きや回転方向を変えたり、動力の分割などに用います。

5.スプロケット
軸の回転をローラーチェーンに伝達したり、ローラーチェーンの回転を軸に伝達するための歯車です。

6. 摩擦車
接触面の摩擦を利用し、一つの車輪から他方の車輪へ回転を伝達する部品です。

7.ベルト(調帯とも)
巻き掛け伝動装置に用いられる、原動車から従動車に動力を伝達する部品です。ほとんどの場合、軸にセットされたプーリーに合わせて使用されます。

8. プーリー(英語で滑車のこと, Pulley )
巻き掛け伝動装置に用いられる、ベルトからの回転力を取り出す滑車です。 (プーリーは一般的な滑車とは別にJISで規定されています。)

C. 液体伝達要素(液体と書いてあるが気体を含む流体を伝える)

1. 管 (パイプ)
流体を連続的に輸送するために用いる中空の細長い構造の部品です。 (柔軟性のあるものはホースと呼ばれることが多い)

2. 管継手
管同士の接続、管の方向転換、枝管の設置を目的に管の継目に使われる部品です。 L形(エルボ)、T形(ティー)、U形(ベンド)など形は様々な種類があります。

3. 弁 (バルブ)
流体が通る系統にて、設けられる流れの方向・圧力・流量の制御を行う機器です。

D. 密封要素
流体の外部への漏れや内部への異物混入を防ぐ部品や素材の総称としてシールと呼ばれます。シールは固定用途に用いられるガスケットと運動・可動部分に用いられるパッキンの2種類に大別されます。

E.案内要素
案内の方式は主に3種類あり、それらを利用した構造を案内要素といいます。

1. すべり案内

運動部分が固定部分に接しており、運動部分が滑ることにより移動させる方法です。いわば滑り台。

2. 転がり案内
運動部分と固定部分の間に転動体(玉やコロ、いわゆるベアリング)を介して運動部分を移動する方法です。リニアガイドなどの商品名で市販されています。

3. 静圧案内
運動部分と固定部分の間に加圧された流体を送り込み、運動部を浮上させて移動させる方法です。

F. 制御要素
コンピュータやスイッチなど機械を制御する要素です。

G. エネルギー変換要素

1. カム
原軸の等速回転運動を上下や左右の往復運動に用いられる機構です。回転カムや振動カム、往復カム、逆さカムなどの種類があります。

2.リンク機構
リンク(節)と呼ばれる細長い剛体をジョイント(関節)で接続し、一つ以上の閉路(つまり輪状)を構成するものです。(多角形の辺をリンク、頂点をジョイントとして考えると想像しやすいかもしれません。) リンク装置はリンクの数が4以上からなります(つまり、辺が4より多い多角形)。特定のリンクを回転運動や往復運動させることで他のリンクにその運動を伝播させる装置です。