SKS材の特徴や種類について、詳しく教えてください。
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当社では、海外部品調達によりSKS材の調達コストダウンが可能です。SKS材について、詳しくご説明します。
SKS材とは?
SKS材は、Steel Kogu Specialの略であり、合金工具鋼の一種です。SKSの後ろにつく数字により種類や用途が分かれます。
切削工具用:SKS11,SKS2,SKS21,SKS5,SKS51,SKS7,SKS8,SKS81
耐衝撃工具用:SKS4,SKS41,SKS43,SKS44
冷間金型用:SKS3,SKS31,SKS93,SKS94,SKS95
切削工具用のSKS材の用途:バイト、タップ、ドリル、センタードリル、カッター、冷間引抜ダイス、ねじ切ダイス、替刃、刃物、ハクソー(金切りのこぎりの刃)、丸のこ、帯のこ、刃やすり、組やすり
耐衝撃工具用のSKS材の用途:たがね、ポンチ、シャー刃、削岩機用ピストン、ヘッディング、ダイス
冷間金型用のSKS材の用途:ゲージ、シャー刃、プレス型、ねじ切ダイス
SKS材の特徴・性質
SKS材は、炭素工具鋼(SK材)にCr(クロム),W(タングステン),V(バナジウム)などを添加し、炭素工具鋼に欠けていた耐摩耗性、耐衝撃性を改善した材質です。
SKS選定のポイント
前述したとおり、用途によって選定します。しかし、上記のSKS○○はJISに規定された名称であり、詳細な化学成分まで考慮すると各製鋼メーカーの新鋼材がJIS規格として掲載されていない可能性もあるため、詳しい選定条件は部品調達を行う当社や、製鋼メーカーに問い合わせるのが最適です。
SKS材とSKD材の違い
SKS材もSKD材も合金工具鋼であるが、SKS材と比べてSKD材の方がCr(クロム)をより多く含んでいます。そのため、SKD材は冷間金型用の他に熱間金型用の鋼種があります。
当社がSKS材を多用するのは何故か?
ゲージメーカーでもある当社は、SKS材を多く活用しています。理由として
①一般に手に入る合金工具鋼材の中では、高硬度と精密な寸法精度を出しやすく、耐摩耗性や靭性が高い。
②焼入れ、焼戻し、サブゼロ処理で経年変化を抑制することができる。
点があげられます。
SKS材の中でもSKS3を多く使用しています。ゲージに求められる性能や剛性を考慮した場合、製造コストが適切であり最適な材質であるためです。他に、SKS3と同じ冷間金型用のSKS93は油焼入れが可能なため、SK3の代用品として使用しています。
当社のSKS材を用いた精密部品 調達実績
精密部品 調達コストダウン.comの、SKS材を用いた製精密部品の調達実績を一部ご紹介します。
① 製品名:ブロック 材質:SKS3 サイズ:φ98×90
② 製品名:支柱 材質:SKS3 サイズ:200×20
③ 製品名:スライダー 材質:SKS3 サイズ:37×20
④ 製品名:高さ調整ブロック 材質:SKS3 サイズ150×80
⑤ 製品名:ワークセットブロック 材質:SKS3 サイズ:180×130
⑥ 製品名:ワーク受け座 材質:SKS3 サイズ:φ128×60
⑦ 製品名:位置決めブロック 材質:SKS3 サイズ:90×80
⑧ 製品名:チャック爪 材質:SKS3 サイズ;40×80
⑨ 製品名:ダイスホルダー 材質:SKS3+超硬 サイズ:81×20
⑩ 製品名:コレット 材質:SKS3
当社の精密部品 調達代行サービス
精密部品 調達コストダウン.comを運営する伊藤精密工具製作所は、ゲージメーカーとして培ってきた検査技術や、長年培ってきた海外部品調達ネットワークを活用し、SKS材を低コストで供給させて頂きます。是非当社のサービスをご活用ください。
加工部品調達サービスについて
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品質管理・検査体制について
検査・測定代行サービスについて
加工部品の基礎について
- Q.1 :
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